記事を増やしても仕事や収益につながらなかったAIメディアを、事例と知識商品が育つ拠点へ再設計したプロジェクトです。
| プロジェクト | AIライフラボ サイト再設計 |
|---|---|
| 種別 | 自社プロジェクト |
| 担当 | 戦略、情報設計、コンテンツ設計、WordPress改修 |
| 状態 | 検証中 |
背景
AIライフラボでは、AIツールの紹介、ニュース、活用方法、小さなツール制作など、多数の記事と実験を公開してきました。しかし、作った量に対して、仕事の依頼、商品販売、専門性の形成へ十分につながっていませんでした。
問題は記事数ではなく、サイトを見た人が「何を研究しているのか」「何を依頼できるのか」「どんな知識が今後蓄積されるのか」を判断しにくいことにあると考えました。
再設計前の課題
- AIツールや技術名が中心で、読者の課題が見えにくい
- 対象者と扱う問題の範囲が広い
- 実験、実務ガイド、制作事例の違いが曖昧
- 相談窓口はあるが、依頼できる成果物と範囲が分かりにくい
- 作った知識をテンプレートや商品へ変える工程がない
最初に決めたこと
サイトのテーマを、広い「AI業務改善」から、次の専門性へ寄せました。
複雑で散らかった情報を整理・構造化し、AIを活用して、伝わるコンテンツや使える仕組みに変える。
現在の主戦場は、Webサイトの情報設計、コンテンツ設計、制作ディレクション、AIを活用した制作ワークフローです。Webだけに専門性を限定せず、実務で得た工程を将来のテンプレートや知識商品へ育てます。
情報設計
サイトの役割に優先順位を設けました。
- 実務での判断と成果を示す「事例・プロジェクト」
- 方法を検証する「Lab」
- 将来販売するテンプレート・知識商品
- 範囲を限定した「仕事のご依頼」
旧カテゴリーの記事は削除せず、主要メニューから外して資産として維持しました。新しい入口は「ホーム、事例・プロジェクト、Lab、About、仕事のご依頼」の5つに絞りました。
実施した変更
- トップページの主語をAIから「散らかった情報」へ変更
- 事例を最初に見せるページ構成へ変更
- 「100の実験」をLabとして再定義
- Aboutに専門性の核と現在の実践領域を明記
- 「相談」を、対応範囲が分かる「仕事のご依頼」へ変更
- 既存記事、カテゴリー、URLを維持しながら段階的に移行
AIに任せたこと、人が判断したこと
AIを活用した部分
- 既存記事とカテゴリーの棚卸し
- 課題のクラスタリング
- 新しい構成・原稿案の作成
- 表記と内部リンクの確認
- WordPressへの段階的な反映
人が判断した部分
- 望む働き方と収益モデル
- 個別相談を中心にしない方針
- 専門性をWebだけに限定しないこと
- 既存記事を削除せず残す判断
- 実案件を許可前に公開しない判断
現時点の結果
トップページ、About、仕事の依頼ページ、事例ページ、グローバルメニューの初期改修が完了しました。サイト内で、現在の専門性、実践内容、依頼できる仕事のつながりを説明できる状態になっています。
ただし、売上や問い合わせの増加はまだ検証できていません。これは完成事例ではなく、事業とサイトを一致させるための進行中のプロジェクトです。
次に検証すること
- 実案件を公開可能な事例へ変えられるか
- どの事例が閲覧され、依頼ページへつながるか
- 実務工程からどんなテンプレートを抽出できるか
- 対人対応を抑えた成果物型サービスを設計できるか
- テンプレートや知識商品に購入需要があるか
この事例から得たこと
発信量を増やすことと、専門性や収益が蓄積されることは同じではありません。記事、事例、依頼、商品が同じ専門性の中でつながるように、先に情報構造を決める必要があります。
AIは方向性を代わりに決めるものではなく、情報整理、比較、原稿化、反映を支援するものとして使いました。どんな働き方を目指すか、何を中心にしないかという判断は、人が行う必要があります。